皆さん二輪は好きですか?シリーズです。
前回、ユーザー車検前の整備についてご紹介しましたので
今回は、車検当日のお話です。
その前に事前準備です。
事前準備その1は、車検場の予約です。
スマホから簡単にできます。
私が予約した4月、福岡陸運局は結構先まで埋ってました。
次に事前準備その2、車検ぎれの車両で陸運局に行くために
仮ナンバーを取得する必要があります。
時々、公道で赤い斜めラインの入ったナンバーみませんか?
あれです。
(車検が切れていなかったらこの作業は不要)
お住まいの役場で取得できますし、申請書は
事前にネットでダウンロードできる場合もあり。
役場の込み具合にもよりますが、書類に不備が無ければ
案外、すぐに取得できます。金額は、750円でした。
これで、車検切れだけど自走で陸運局に行けます。
これで事前準備完了です。
当日持っていく書類はほとんどの人が車検証と一緒に保管している
納税証明書と自賠責保険証なのでOKですね。
ネットで調べていた時に「点検整備記録簿」が必要と書いてあったので
一応準備していたのですが、提出は求めまれませんでした。
車検当日。
陸運局に向かう前に、よく落とされる項目の
「光軸」を調整するためにいわゆる「光軸屋」に行きます。
私が選んだのは陸運局最寄りの㈱RIDER'Sさん。
口コミでも評判がよく、HPもわかりやすかったので。
店舗敷地に入るや否や、おじちゃんが出てきて笑顔で誘導。
指定された位置に停めると、目の前に機械が登場。
おおよそ計ってくれたのか数秒後にやっと会話。
「光軸だけでいい?」
本当は排気音のデジベルやら排ガスの成分も図ってほしかったのですが
私のバイクにタコメーターがついてないので、
感覚でしか答えれないのでやめといた方がいいよ、との
アドバイスだったので光軸だけにしてもらいました。
ヘッドライトを素手でコンコンとたたきながら
光の向きを調整してくれました。
「はい終了。2,200円ですねぇ」
到着から5分経つか経たないかで終了です!
元祖長浜ラーメンのようなシステムが面白くて、いい経験でした。
次はいよいよ車検場です。
敷地に入ると広めの駐車場が満車状態。
バイクなので、空きスペースに停めて建物の中へ。
建物内部は役所っぽい感じで書類記入台や、呼出し番号の表示版があり
書類を持って待っている人がずらり。
継続車検の窓口で「初めてなんですけどぉ」というと
優しく教えてくれました。
専用の端末で書類を出力して別棟の印紙販売窓口へ。
そこでも面白いシステムが!
印紙販売窓口の隣に自賠責保険窓口があり
お金を払ったら加入終了してました。
長年の需要と供給のバランスで出来上がった流れ作業。
これでおおむね書類関係は終了です。
本番の車検場へ進みます。
2輪車のレーンは左端で、すでに数台並んでいます。
おそらくですが、私と同じユーザー車検だろうと思われる人もちらほら。
バイク屋さんは、お互いに挨拶したり車検場の人とも
慣れた感じで会話しているので完全アウェイな感じです。
前の人がやっていることを じーっと見て予習。
自分の番が来ました。緊張しながらも係の人の指示に従って
進めていきます。
一通りレーンを通過すると、「音計るのでちょっと待っててください」
他の人は終わって帰ってるのに、自分だけ待たされることに。
そして、何やら仰々しい装置が準備され、バイクにもコードが接続され、、、
騒音はスマホアプリで計ってギリギリだったので不安な気持ちが膨れ上がります。
エンジンをかけ「ゆっくりふかしてくださーい」
出来るだけ静かになれ!と念じながらゆっくりとアクセルを開けていきます。
装置の画面にデータが表示され、測定終了の指示。
騒音測定のマイクをちらっと見ると104dbの文字。
「終わった・・・」100未満が合格なので104は不合格、、、
と思ったら「ギリギリ合格ですね」との言葉が!
なんで合格だったのかよくわかりませんが、
おそらく装置で回転数を計り、マイクで音を計っていて
既定の回転数の時点は100を切っていたのでしょう!
良かったぁと思ったのも束の間、他の分で不合格でした。
一部始終を見ていたバイク屋さんから「意外な部分で落とされましたね」との事。
1.ギアの表示(1→N→2・・・)がない
2.車検証で2人乗りになっているけどタンデムの握りがない
3.ハンドルロックが壊れている
1~3とも点検整備記録簿にも項目がないしネットで予習していた時も
まったく触れられていない項目でした。
後日、ギアの表示はマジックで手書き、タンデムの握りは余った革で即席で
ハンドルロックはホームセンターで南京錠を購入。
改めて車検場に行ってこの3項目だけチェックされて合格になりました。
いろんな経験をさせてもらい、無事にユーザー車検攻略です!
プロに見てもらう機会がさらに遠のいてしまっていますが
一応、車検に通るくらいの整備はできたって事でしょうか?
ちなみに、車検にかかった費用(部品以外)は20,660円でした!
(税金・自賠責・光軸測定・仮ナンバー2回ふくむ)
前回が大掛かりな修理があったものの、40万越えだったので
20分の1で済みました。
思い出はプライスレスですが、安いに越したことはないですね。
皆さんもユーザー車検、チャレンジしてみてください!
井本 俊亮